【最恐の姉】TSUBASA DUNK 5【降誕しました】

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[131]TSUBASA DUNK：2008/11/20(木) 00:26:24 ID:CzMZ74ZE
～さらに回想～

今から３年前。

さいたまスーパーアリーナ内に設置された記者会見場。その真ん中の席には屈強そうな大男が
遠慮がちに座っていた。その男こそ、馬場姉弟の父である。そして、この日、総合格闘技のリングで
伝説の男ヒクンソ・クレイジーを破り、世界最強の男の称号を得た。（時代考察は不要です）

記者「馬場さん、世界１になった訳ですが、今まで闘ってきた中で最も手ごわかった相手は
　　　誰ですか？」

馬場「……娘です」

その答えは会場に笑いを与えた。朴訥な人柄で知られる馬場が、世界１になった舞台で見せた
ジョークは微笑ましいニュースとして取り上げられた。プロレスラーも子守にギブアップと。
しかし、その年の流行語大賞まで取ったその言葉はただの冗談ではなかった。馬場はそんな
器用な口は持ち合わせていなかった。

その３ヶ月前。中学に入学したばかりの娘とリングでスパーリングしていた。娘も女性へと
変化していき、そろそろこうやってリングで向かい合うこともできなくなるな……そんなことを
口にした夜のことだった。

娘は思った。（父とスパーリングができなくなる。その前にどちらが強いかハッキリさせたい）と。
そして、その夜。父は負けた。

前次写

0ch BBS 2007-01-24