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キャプテン森崎外伝スレ3
[279]モリブレム:2008/12/04(木) 01:28:33 ID:rUnAjDWk
2年前、ドルーア帝国の侵攻に立ち上がったアリティアの王コーネリウス。
しかし、同盟国グラの裏切りに遭い壊滅。辛くも逃れたコーネリウスの息子マルス。
ここ、辺境の島国タリスで少しずつ力を蓄えながら機会をうかがっていた。祖国を取り戻すその日を胸に抱いて。
だがそんな彼の運命は思わぬ形で動き出すことになる。マルスがもうじき16歳になろうというときのことだった。
ジェイガン「マルス王子、タリス城からシーダ様が来られました」
見るものを圧倒させる突起物が何本もついている紫色の鎧に身を包んだ、もう年若くはないが鋭い眼光を持つ男。
ジェイガンはタリスの襲撃を知らせに来たシーダを伴いマルスがいる部屋へとやってきた。
マルス「どうしたんだシーダ、城で何かあったのか」
まだあどけなさの残る顔、決して勇敢とはいえない、しかしどこか人をひきつけるような
やさしい表情をした少年が、先ほどから泣きじゃくるシーダに問い掛ける。
シーダ「マルス様…会えてよかった。ガルダの海賊が突然おそってきたの。
お城も占領されて大ぜいの人が殺されたわ。おねがい!お父様を助けて!」
モロドフ「タリス王にはご恩がある身。王子、覚悟はおありですかな?」
立派なひげを蓄えた、ジェイガンに勝るとも劣らない険しい顔をした老人がマルスに言う。
ジェイガン「この2年間で若手の騎士たちも…なにより王子自身も大きく成長なさられた。
王子、いまこそ決起の時ですぞ」
マルス「ああ、わかっているジェイガン。…だいじょうぶだよシーダ。
この砦にはアリティアの勇敢な騎士達がいる。海賊なんかに負けることはないさ。
さあ、僕と一緒にタリスの城へ行こう」
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0ch BBS 2007-01-24