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【1000だと言ってよ】キャプテンブライト5【バーニィ】


[347]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 00:59:29 ID:BpRKd66c
  その頃。『ナンカツシティ:二ヶ(ふたつけ)』

 一仕事を終えて。パンツを(頭から)脱いで、服を着た岬が戻ってきた。
 今日の二ヶは、店主がいないので閉まっている。

 それなのに新平は、中で店番をしていた。無断で、かつ無意味である。合い鍵は持っていない。
 だが今の彼にとって、一般用の鍵など役に立たなかった。そのため勝手に他人の家に入ることは容易だ。

岬太郎「新平さん、任務完了です。また連絡するって、伝言が」
月星 新平「あぁ、ありがとう」 省30

[348]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:01:03 ID:BpRKd66c
 新平は棚をズラしてどかすと、壁の下のコンセント部分に手をかけた。
 実際に電気も来ているが、普段はほとんど使われていない。

 そこを扉のように開き…ロック操作。
 そこから上の、壁の一部が、扉のように開く。

 中には、ボストンバッグがいくつも積まれていた。バッグの中は、当然『白い粉』である。

新平「『粉』にも、賞味期限があってね。時間が経つと効果が鈍くなる。だから一時保管や、ローテに使ってたんだ」
省26

[349]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:02:59 ID:BpRKd66c
岬太郎「店主さんにも気づかれず、隠し部屋…」
新平「ん? あぁ店主は、何もしないからねー。棚を置くのは8割方、僕の役目だろうと思ってたし」

 あるいは城山さんか、岩見くん。どちらにしても『棚はここに置きましょうか』と言えば反対しない。

岬太郎「で、今日はその『白い粉』を取りに来たんですか?」
新平「うん。大きな取引があって、手持ちの『粉』だけでは足りないから。後は…ここにお客さんが来るんだ」

 彼がそう言ったすぐ後に、タイミング良く、チャイムが鳴った。 省27

[350]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:04:16 ID:BpRKd66c
 カウンターやレジの近くには、現金の他には…大量のビール券くらいしかない。図書券が数枚。
 ポケットマネーで現金ならいくらでもあげられるが、逆に失礼にあたる。

新平「治療費で、ちょっとおカネと。あと図書券で…」
みくる「あ、はい。ではいただきます。友人に読書好きな人もいますし」

 そこに、岬太郎が声を上げた。

岬太郎「すいません、お姉さん。パンツをいただけませんか?」
新平「ぶっ!」
省36

[351]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:05:19 ID:BpRKd66c
 ふと見ると、例の少女が目を輝かせてナース服を見ている。
新平「…着てみたいの?」
みくる「(こくこく)」
新平「(変な女の子だ…)いいよ、あげる。…あ! でも、着れるかなぁ」

 更衣室代わりに、トイレへと案内してあげる。数分後、みくるは変わらない服装のまま、出てきた。

新平「着れた?」
みくる「駄目でした。… 胸  が  キ  ツ  す  ぎ  て」
新平「だよなぁ」

 ともあれ、ロリ系で巨乳の美少女は、自分のパンツを岬に渡している。律儀な人だ。 省24

[352]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:06:15 ID:BpRKd66c
新平「ふぅ。たまには一行もいいよね」

[353]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:07:11 ID:BpRKd66c
岬太郎「新平さん。今のが『待っていたお客さん』なんですか?」
新平「いや…あっちはイレギュラー。もうそろそろ来る頃だと思うんだけど」

 ピンポーン。またチャイムが鳴った。

 岬に先導され、今度入って来た人は。どこにでもいそうな中年男性。

中年男性「二ヶの、月星様ですね?」
新平「はい。本来はお茶でも出すべきでしょうが、申し訳ない。時間がないので単刀直入に聞きます。例の件ですが」

 中年男性は、必死で愛想笑いをし、ペコペコ頭を下げ。答えた。 省27

[354]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:08:51 ID:BpRKd66c
岬太郎「今の、誰です? 何したんです? 『粉』関連?」
新平「『粉』は関係ないよ。二ヶの学校指定…まあ学校が定期的に買ってくれるんだから、ショップにとっちゃ有難い存在」

岬太郎「じゃあ今の人って…校長先生とか、教頭先生とか、そういう偉い人だったんですか?」

 岬の質問に。新平は珍しく、少し戸惑った。子供に対し、あまり気持ちのいい話題ではなかったから。 省53

[355]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:10:28 ID:BpRKd66c
岬太郎「そういう手段…ビール券とかで、うまく行くんですか?」

新平「かなり厳しいね。もともと学校指定はあるわけだし。何より昔からの付き合いってのが日本じゃ根強いから。
  そこに割り込む武器がビール券。勝負にならない。普通は無理だし、指定取れても、すぐ覆ることも多い。
  そう…今の俺みたいに、組合員のトップを釣るだけでもいいんだから。カネや人脈があれば、方法はいくらでもある」
省34

[356]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2009/04/09(木) 01:11:52 ID:BpRKd66c
岬太郎「え!? じゃあ今の! 二ヶが最初に、指定取ってた学校ってこと!?」
新平「うん。割り込まれたから、ムカついて報復した。…って言うか、店主が書類ちゃんと読んでないのが原因なんだけど。
  『なあなあ』でやって、権力でねじこむか。あるいは書類でガチガチに固めなきゃ、泣き寝入りするだけなのに。
  店主に経営学でも学ばせたいんだが…まあ無理だろうなぁ」


 頼りがいがあり格好のいい、博士号を持ったナイスミドルを探して。 省24


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0ch BBS 2007-01-24