【バーツの春と】ファイアーモリブレム8【下克上】

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[673]モリブレム ◆lT1/XKcIlo ：2009/04/24(金) 23:32:45 ID:???
どうも、ロジャーです。え？お前は誰かって？まぁまぁ、まずは俺の話を聞いてくださいよ。

あ、待って！ちょっと待ってくださいよ～！だれも俺の話を聞いてくれなくって…

…俺はグルニアの小さな村で育ったんだ。別に特別裕福でもなかったし貧乏でもなかった。
だが…俺は孤独だった。昔は一匹狼な俺ってカッコイイとか思ったりもしていたんだけど

気がつけば常に俺は１人だった。可愛い女の子と一緒に買い物に行ったり
気の会う仲間たちと飲みに行ったりなんて別次元の絵空事だと思っていたくらいだ。

そのうち祖国で戦が始まった。俺は一人でいることが嫌で流されるように兵隊に志願した。
だけど、俺には同じ部隊の仲間に話し掛けることさえ出来なかったんだ。

ずーっとずーっと１人で誰とも会話しないで生きていた俺は人に話すこと、話し掛けられることが怖くて仕方が無かった。
だから、俺はアーマーナイトの部隊に配属を希望した。この分厚い兜をかぶっていれば誰とも目を合わせなくて済む。
俺の声も誰にも届かない。俺は１人でいることに慣れすぎていたんだ。

心の中では何とかしたいと思っているんだ。本当だよ？でも、体が反応しないんだ…
なぁ、俺はどうしたらいい？どうしたらこの檻から抜け出せる？

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カナリス「………おい、あのアーマーナイトはさっきから何を１人でブツブツ喋っているんだ？」

弓騎士Ａ「はっ、すみません。先日この部隊に配属された重騎士です。
　　　　実力はそこそこあるのですが少しおかしなところがありまして…」

ワーレンの町から西へ大きく回った先にある海岸に建てられた小さな城。
グルニアから派遣された重騎士カナリスは、ここワーレンの町の監視を任されていた。

ドルーア帝国からの情報でこの町にアカネイア同盟軍がいると聞き、攻撃を命じられたのはつい先ほどのことである｡

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0ch BBS 2007-01-24