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1- レス

【紳士】森崎in異世界3【激闘録】


[827]キャプ森ロワ:2009/05/06(水) 00:53:59 ID:Q0l9M4Sw
アルスがその言葉を口にすると、クレアの口元はさぞ愉快そうに醜く歪み、

「…どうして…気が付いた?」
とアルスの知るクレアとは全く異なる声色で、言葉を発した。

アルス「…僕が雷光を身に纏い王者の剣を掲げ、ゾーマに向かう姿を見た…お前はそう言ったな…」

ゾーマ「…成る程…これは失言だったようだ…確かにわしに止めを刺す瞬間は、すでにこの女はお前を
かばって死んでいたのだからな…その姿を見れようはずも無いか」
もはやクレアであってクレアでないモノは自らの失態を愉快そうに語る。

アルス「…今度はこちらから質問だ…何故お前が生きていて…何故クレアの姿をしている?」

ゾーマ「…お前に止めを刺され、後は崩れ行くゾーマ城の中わしは滅び去るのを待つばかりだった…
しかしその中で、この女の死体から飽くなき生への執着心…言うなれば残留思念みたいなものが
漂っていた。ただそれは本能的なもので明確な意思は持っておらず、やはりそれもわしと共に
滅びを待つのみだった…だがその瞬間…わしはこの世界によばれた…そしてこの女の死体もな。
だが当然そのままではお互い滅び行く運命には違いない…だからとりあえずの処置としてわしを呼んだ
連中はわしの意識をこの女の死体に統合させた。だから今の状態はわしは生きているというよりは
生ける屍とも言うべき存在だ…その証拠に…」
ゾーマはそう言って自らの手袋を取ってみせる。手袋をとって現れたその手は殆ど腐れており、
もはやとても人間の手とよべるような代物ではなかった。

ゾーマ「だが決して完全にこの女の意志は死んだ訳ではないぞ?現にお前に対する執着心は
この女の…「黙れ!!」」
ゾーマの言葉をアルスは激昂し語気を荒げ、最後まで言わせない。その様子をゾーマは下卑た笑みで
見つめる。


0ch BBS 2007-01-24