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1- レス

【紳士】森崎in異世界3【激闘録】


[910]キャプ森ロワ:2009/05/19(火) 00:10:31 ID:???
ヤン(…成る程…な)
目の前のレナスを見てそんな事を思う。ヤンの持論として、「神なんてしろものを考え出した人間は,
歴史上最大のペテン師」というのがある。目の前の女性が別の世界では神と呼ばれる存在だと知って、
尚更この持論に確信を持った。確かにレナスの力は人間には決して持ち得ないものであり、その姿は
圧倒的な神々しさに満ち溢れているが、ヤンはあくまで彼女はそういう力と姿を持った“人種”だと捉えた。
確かに人間より遥かに優れた彼女を見れば、それを持たない人間は彼女を絶対者として認めるであろう。
だが、彼女達がその力を用いて結局は何をしているかと言うと、人と同じ戦争であり、レナスがデスマスクに
対して呆れたり、怒ったりしている姿は正に人間のソレであった。

ヤン(まぁ…そんな事は今はどうでもいい事か…)
ヤンはその考えをとりあえず引っ込めると、レナスがこれから語り始める内容に集中し始める。

レナス「……歴史とは常に分岐する可能性を持っている…」
こうレナスが前置きを始めると、元々軍人ではなく、歴史家志望のヤンとしては、必要な事とは言え、
自分の眠りを妨げる事となり、不謹慎ながらも余り乗り気でなかったが、俄然興味を持ち始める。
ヤン自身不本意ながらも、己の世界で軍人として歴史の表舞台に立たざるを得なかった者としては、
常にその歴史の分岐の可能性というものを考えていたからである。

レナス「この世界はある世界の有り得たかも知れない可能性を持った分岐の一つだった世界だ…
だが…歴史の本流はこの世界を選ぶ事は無く…そしてこの世界は永遠に時を刻む事が無くなった…
本来ならば時が止まった時点でそのまま消失するはずの世界だった……」

ヤン(成る程…この世界は言わば平行世界…パラレルワールドの一つだったと言う事か…だとすると…)

レナス「しかし何の因果かこの世界は時を刻む事が無くなった後でも在り続けた…今この世界には
過去も未来も、そして現在すらも無い……」


0ch BBS 2007-01-24