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【ほんとうの】幻想のポイズン3【はじまり】


[784]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/05/22(金) 21:05:16 ID:???
それに……と、静葉はどこか憂いの表情を浮かべながら続ける。

静葉「最近は、この幻想郷でも人の神に対する信仰は少なくなってきたわ。
   ……特に、私に対しての信仰がね」
反町「……どういう事です?」
静葉「私は紅葉を司る神……となれば、当然人々が紅葉を美しいと思う事が信仰の源。
   だけど、今の世界でも既にそう思う人は少なくなってきているのよ。
   穣子は豊穣を司る神だから、秋になればいつもあちこちに引っ張りだこ。
   でも、紅葉は見ているだけでは腹が膨れないし何の足しにもならないのよね……」

そう言い、静葉は頬に手を当てたままため息を吐いた。
確かに、紅葉はただ見るだけで食べることは出来ない。
美しいと思う精神的な充足感を与えるのみで、肉体的には何ら足しにもならない。
外の世界……現代の社会においても、それは当然のような事であり。
この幻想郷でも、着々とそういう流れになってきているのだろう。

静葉「ごめんなさいね、何だか愚痴っぽくなっちゃって……」
反町「いえ……でも、俺は紅葉も好きですよ」
静葉「ふふ……ありがとう、一樹君」

何となく、二人が紅葉と豊穣の事で張り合っているのには。
静葉にそういった背景があるからなのかもしれないな、と思いつつ。
反町はその後しばらく話した後、自室へと戻っていったのだった。

静葉(それにしても一樹君……今日は殆ど、私と一緒にいるわね。
   ……うん、頼られるのは、決して悪い気分じゃないわ)

※静葉の評価値が上がりました。


0ch BBS 2007-01-24