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【ツバサハ】キャプテン森崎32【タダシクナイヨ】


[530]2 ◆vD5srW.8hU :2009/07/11(土) 16:57:12 ID:c4w5MDRo
森崎「(更にムカついたのはあいつの偽善者っぷりだな。爽やかな熱血スポーツ少年のフリを
しやがる癖に内心では人を見下しまくってたのが丸分かりだったぜ。
プレイスタイルも個人プレイバリバリの癖にチームプレイこそ一番大事、なんて顔しやがって。
まあこれは後ほど改善されたが…何の事は無い、俺の存在が脅威になったから自分の駒を
増やそうとしやがっただけだ。俺がキャプテンになった頃から段々変わっていったんだよな、アイツ)」

ふと森崎は暗闇の中で自分の利き手を見詰めた。ゴールキーパーとしてはそれ程大きくない手である。

森崎「(それら全部をひっくるめて何倍にも嫌にさせたのが…あいつが本当に天に選ばれた存在の様に
サッカーの才能に溢れ返っていた事だ。天才じゃない奴ならウザさも偽善者っぷりも
ただの馬鹿として切って捨てられたんだが、あいつは俺よりも早く天才として覚醒していた!
あいつを嫌っていたのは俺だけじゃない、それなのにあいつが天才だから何もかもが許されていた!
…だが、皮肉なモンだな。俺はそんなあいつが我慢できなくてガムシャラに頑張りまくった結果ここに居るんだ。
ある意味では恩人って事か?うわあ、吐き気がしてくる程嫌な考えだ)」

森崎は再び目を閉じ、高ぶる気持ちに任せて飛び起きる準備に入った。

森崎「だが…それもここまでだ。もう俺はお前の先を行っている。明日お前を倒し、俺は更に上に行く!
日本のワールドカップ優勝はお前じゃない、俺が実現するんだ…覚悟と感謝をしな、翼ァ!」

ガバッ!

ゴチッ!

森崎「イテェエエエッ!?た、タンス!こ、小指!い、いてえ!畜生、なんで俺がこんな目に〜!」


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