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1- レス

【ロジャーは友達】ファイアーモリブレム9【怖くない】


[189]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2009/06/01(月) 00:19:23 ID:???
ロジャーの最期→  ダイヤ10
>ダイヤ→「森崎…あ、あとは頼む…」

ロジャーの最期の言葉は森崎へ向けられたものだった。
森崎は力なく唇を動かすロジャーの元に駆け寄ると上半身を助け起こす。

森崎「ロ、ロジャー…お前…こんな…嘘だろ…おい!」

今まで数々の戦友たちが散っていったが、目の前で仲間を失うのは森崎は初めてだった。
先ほどまで会話していた男が今、命の炎を消そうとしていることに森崎は混乱していた。

森崎「そ、そうだ!マルス王子にもらったこの特効薬で…!」

ロジャー「む、無駄だ…致命傷を喰らった…んだ…分かるんだ…俺はもう…」

森崎「そんなこと言うな!生きるんだよ!お前…可愛い彼女を作るまで死なないってさっき言ったじゃねぇか!」

ロジャー「……頼む…俺の分…まで…森崎は……幸せに…………な……れ………」

ぎゅううううっ…!

ロジャーの無骨な手が森崎の両手を強く握り締める。森崎はロジャーの熱い思いが伝わってきたような気がした。
そして最期に小さく微笑むと、ロジャーは体から力を無くし、ゆっくりと瞳を閉じた。

森崎「…わかった…ロジャー…お前の…思いは確かに受け取った…!だから…だから…!」

唇が切れてしまうほど強く噛み締めてゆっくりと立ち上がる。体が熱い。
ロジャーを失った悲しみと友達を奪ったグルニア兵への怒りが森崎の周りを水蒸気となって包んでいるようだった。
森崎は手斧を握りなおすとグルニア兵を睨みつける。そして自分でも驚くくらいの声で叫んでいた。


0ch BBS 2007-01-24