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【閃光少年】幻想のポイズン5【騒霊少女】


[812]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/06/29(月) 19:06:17 ID:???
反町「はぁっ……はぁっ……」
静葉「大丈夫、一樹君?」
反町「は、はい……なんとか」

妖怪の山を登り始めて数時間後、反町は呼吸を乱していた。
反町もサッカーをして体力がある方とはいえ、それでもそれはあくまで人間レベル。
標高も高く、登るにつれて酸素が無くなっていく山を登るというのは想像以上に辛いものがあった。
呼吸を乱す反町に寄り添う静葉にはそういった症状が見られない辺り。
やはり彼女も外見こそは可憐な少女とはいえ、人では無い者であるという事だろうか。

反町(しかし、それならどうしてサッカーの試合ではすぐバテたり……。
   いや、今考える事じゃないか……)
反町「と、ところで静葉さん。 その厄神様というのはどこに?」
静葉「ええ、この道の下……ああ、いたわ。 あの川辺に立っている子がそうよ」
反町「……あの人が?」

静葉は立っていた山道の端へと歩み寄ると、やや下の方で流れている川のほとりに立っていた少女を指差す。
緑の髪を首下で結わい、フリルがふんだんに使われた大きなリボンをしている。
所謂、外の世界ではゴシック・ロリータと呼ばれる服装とその少女の服装は似ていた。
そうしてしばらく観察をしていると……不意に、その少女の隣に先ほど会った別の少女の姿がある事に気づき。
反町は、思わず驚きの声を上げてしまう。

反町「!? メディスン!?」
静葉「……やはりそういう事なのね。 一樹君、とりあえず行きましょう」


0ch BBS 2007-01-24