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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】
[225]城山正 ◆2veE6wGXw2
:2009/07/05(日) 00:48:18 ID:pj4AlJ+w
白鳥「さっちゃんっ!?」
さっちゃん「え?ああっ!」
白鳥の叫び声にさっちゃんは自分の指先を見て、悲鳴を上げる。
そう、こっくりさんをする時の鉄の掟、イヤ血の掟と言った方がいいのか。
【こっくりさんが帰るまで決して10円玉から指を離してはいけない】
このレギュレーションをさっちゃんは破ってしまったのだ。
レギュレーション違反にどんなペナルティがあるのかは、定かではないが、呪いがかかって油揚げしか食べられなくなるとか
キツネに取り付かれてしまうなどと、実しやかに囁かれていた。
さっちゃん「どうしようっ!?どうしよう!」
半狂乱になって10円玉を力の限り指先で抑えるさっちゃん。
白鳥「大丈夫だよ。噂だよ。何にも起きないから!」
なだめる白鳥も指を10円玉から離せない。
二人でパニックを起こしてどれ位時間がたったのか。10秒位だったかもしれないし、30分以上たっていたのかもしれない。
こーん
どこかでキツネの鳴き声が聞こえたと白鳥は思った。
ホントにキツネってコンって鳴くんだなどと間の抜けた考えが脳裏をよぎったことが、冷静に戻る糸口だったのか、
我に返った白鳥はキツネの鳴き声が、どこか遠くではなく、今、目の前で涙を流して10円玉を抑え続けていた
さっちゃんの口から発せられていることに気がついてしまった。
白鳥「さ、さっちゃん!?」
さっちゃん「こん、こん」
ついさっきまで目の前で泣いていたさっちゃんが今はこんこんと鳴いている。
そしてそのままふわりと飛び上がると、身軽なというのを通り越した跳躍力で教室から出て行ってしまった。
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0ch BBS 2007-01-24