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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】


[382]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/16(木) 23:34:08 ID:iWvTN8/M
怯える子ギツネを白鳥が抱え上げ、さっちゃんがその首に素早くお守りを通した紐をかける。

さっちゃん「オン シラバッタ ニリウン ソワカ。オン シラバッタ ニリウン ソワカ」

そして真言を唱える。

白鳥「……な、何語?」
さっちゃん「……豊川稲荷の祈祷の呪文」
白鳥「よ、よく知ってるね」
さっちゃん「この間読んだ本に書いてあったの」

真言の効果か、お守りは淡く輝くと子ギツネにぴったりの大きさに少し余っていた紐と一緒に収縮していく。
しばらくはイヤイヤと首を振って抵抗していた子ギツネだが、やがて

子ギツネ「こんこん」

と、ついには言葉を発することも出来なくなってしまった。

さっちゃん「もう、これで悪さできないでしょ。さ、山へお帰り」
白鳥「じゃあ外に放してくるね」

ぱたぱたと廊下を小走り、昇降口から校舎の裏に出る。
低い塀の向こうは皆が通称裏山と呼んでいる小山になっている。

白鳥「さ、お行き。今度悪さしたら、毛皮の帽子にしちゃうからね」

と、軽く脅しつけながら柵の隙間から子ギツネを裏山に放す。
しばらくその場にとどまり、恨めしい視線を白鳥に向けていた子ギツネだったが
やがてあきらめたのか、こんと一声鳴いて裏山の奥へと駆けて行った。

白鳥「さ、私も帰ろうっと」


0ch BBS 2007-01-24