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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】


[407]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/07/19(日) 00:30:27 ID:6/coY6UY
恐怖に負け城山が縛られながらも精一杯首をかしげる。
その刹那耳の脇に衝撃。そして風切り音。

城山「……今、……音のほうが遅くなかったか?」

距離が短すぎるので真偽のほどは定かではないが、確かに耳たぶに矢の感触がある。

美津乃「動かないでよー。リンゴ落ちちゃったじゃない」
城山「動かなかったから今頃顔面直撃してるわっ!」
美津乃「大丈夫だよ。吸盤付のおもちゃだから」
城山「良く見てみろって」

逃げようとじたばたしているうちに縄も緩み、今だ自由は得られないものの割りと自由になった城山が視線で矢を指す。
矢は電柱に突き刺さり、吸盤とは関係なく突き立っている。

美津乃「……えへ」

『兄ちゃん逃げるなーっ!』『それでもタマついてんのかー』『オレのハートも射抜いてくれー』
『次だ次ー』『リンゴでも兄ちゃんでもいいから当てろー』

一射目が外れたので騒ぎ出す群衆。

美津乃「はいはーい。次射ますよー。先ほどの黒い羽の水破(すいは)に続きまするは白い羽の兵破(ひょうは)
     古の今日の都を騒がせた鵺の化け物を退治した剛の弓でござります」

二の矢を弓に番えながら再び口上を述べる美津乃。

城山「今度はリンゴだぞ。リンゴに当ててくれよっ」

既に恐怖でいっぱいで目をつぶることも出来なくなった城山が凝視する中、矢は天空へ向けて放たれた。


0ch BBS 2007-01-24