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【最初っから】城山正の挑戦13【クライマックス】


[658]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/08/07(金) 23:20:33 ID:UY/zajDs
一方その頃、町で迷子になっている二人は。

城山「そうだ、迷ったときはどちらかの壁に手をつけて進むといいらしいぞ?」
美津乃「ふぅん。やってみよっか」

特に代案があるわけではないので、とりあえず右側の壁を頼りに、
角が来れば右に曲がり、右に曲がり、右に曲がり、右に曲がり、

美津乃「元の場所だね」
城山「……ウン」

数分前に歩いていた道に戻ってくる二人。

美津乃「まあ、いまぐるっと回ってなんとなく雰囲気がわかったから、後は適当に行ってみようか」

町のつくりや漏れ聞こえてくる喧騒、訪れ始めた夕闇に煌々と灯るお城の魔法の光。
おそらくお城付の魔法使いあたりが灯しているのだろう、電気等ない世界にその明かりは一際明るく輝いていた。
お城の向こうに沈んでいく夕日がそこにだけまだ残っているかのようだった。

美津乃「あそこがお城でしょ?ってことはあっちの方が町の中心だよね?」
城山「多分な」
美津乃「で、うち等の台所事情で町の中心部になんか宿が取れるわけないから……」

視線をお城から外し、ぐるっと指を町外れの方角へ動かす。

美津乃「あっちのほうだね。ここまで町を見てきてなんとなくわかってきた」
城山「すげーな」
美津乃「ふっふーん。伊達にしょっちゅう車であちこち行ってる訳じゃないよ」

美津乃に先導されて町を突き進む二人。
目指す方向には、そう冒険者訓練所がある方角である。


0ch BBS 2007-01-24