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【月は】キャプテン松山12【出てゐるか】


[827]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/07/15(水) 23:57:20 ID:???

カペロマン「(にしても……キック力でオレが負ける『三人目』か……)」

最初の一人は、西ドイツの皇帝。
周りから囃し立てられ勝負したものの吹き飛ばされ、焦げ臭い匂いが鼻をついたのをまだ覚えている。
二人目は、ドイツの殺し屋。
相手の挑発に乗り挑んで……敗北。直後に浴びせられた切り裂くような侮蔑の言葉もまだ覚えている。

カペロマン「(あの二人みたいに吹っ飛ばされなかったが……だからこそハッキリした、か)」

互いに最大の力を発揮したあの激突で、足に痺れが残ったのは自分の方。
その事実は、双方のシュート力の、僅かだが誤魔化しようのない差を明確に浮かび上がらせた。
この天然キャプテンは、助っ人の中でも幻想郷に深く順応し、攻撃守備両面で大きく成長を遂げていた。

松山「なんなんだよまた急にぼさっとして」

とぼけた顔して暢気な声。そのすっとぼけた顔を見てる内に、敗北の苦味がせり上がってきた。
カペロマンはへそと口を曲げて、強気にやや邪険にこう答えた。

カペロマン「練習してて分かったが……さっきのでシュート力がグンと上がったみたいでな。今度は……」
松山「カペロマンもなのか! 実は俺もさっきの勝負でシュートのコツを掴んだ気がしてさ!」
カペロマン「……………………天然め。もう帰れ!!」

いきなり怒声を上げたカペロマンに松山は目を剥くが
彼はもう一切取り合わず、猛然とやる気を出してシュート練習に打ち込み始めてしまった。
松山はもう一度、そんな頑張りを見せる彼に戻ると告げて……夜の練習場を後にした。

カペロマン「ったく……こんなだから天然は始末に負えねえ」
???「同感ですわね」

独りごちに、艶めいた声が返ってきた。
一瞬で、顔色を失ったカペロマンの目の前で……スキマが開いた。



0ch BBS 2007-01-24