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【毒人形は】幻想のポイズン6【毒を吐く】


[856]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/07/13(月) 00:02:15 ID:???
お空、お燐、ゾンビ妖精二人を抜き去った橙は独走状態で一気にサイド一番上。
ゴールライン付近までやってきた。
中央に目を向けるとリグル、反町がPA内に……そして、静葉とメディスン、穣子がそのやや後方。
バイタルエリアへと走りこんできているのが見えた。
予想通りとも言うべきかDF達は橙からボールを奪おうとはせず三人がかりでリグルのマークについている。
ただ、先ほどまでと違うのは……。

さとり「F番、こいし。 あなた達は……」
こいし「わかってるわよ、お姉ちゃん。 ほら、行きましょう」

さとりの言葉を遮ってにこにこと笑いながらPA内に入り込み……。
橙と反町のシュート、どちらにも対応出来るようにしているこいしと左ボランチのゾンビ妖精Fである。

橙(にゃっ!? ど、どうしよう……このままじゃ……)

リグルにマークがついている以上、不用意にセンタリングを上げる事は出来ない。
反町にしても、何故かさとりは反町のシュートに対しては機敏に反応をして両手でキャッチングしていたのだから。
ノーマークだからといって簡単にセンタリングを上げる訳にはいかなかった。
しかし、かといってそれ以外にシュートが打てるものがいるかと言われれば、答えはNOなのだ。
唯一ミドルシュートが撃てそうなのは橙くらいだが、その威力もたかが知れている。
反町のシュートやオータムスカイハリケーンを防いださとりに通用するとは、橙も思っていない。
迷う橙を見ながら……しかし、反町は冷静に考えていた。

反町(やっぱりわからない……何故俺にマークをつけないんだ? ……橙のミドルを警戒しているのか?
   くそっ、とにかく橙にどう指示を出す……?)


0ch BBS 2007-01-24