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【下克上等】幻想のポイズン7【蒲公英杯】


[828]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/07/26(日) 00:18:32 ID:???
>D.ええい面倒だ、単刀直入に怖がってるから帰らせるというぞ!
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どうしたものかと考える反町であったが、そもそも自身はそれほど口が上手くない方だ。
適当な口実を作って逃がす算段など、整える事が出来る訳がない。
仕方が無いと反町はどこか後ろ髪を引かれるような思いで、隣に座っていた勇儀に話しかける。

反町「あの……勇儀さん」
勇儀「ん?」
反町「その……大変失礼なんですけど……」

ミスティアから受け取った酒を豪快に呑んでいた勇儀は赤い杯を卓に置きつつ反町に向き直る。
反町は心底申し訳無さそうな顔をしつつ、勇儀に対して大妖精の様子についての説明をする。
どことなく先ほど勇儀たちに出会ってから様子がおかしい事。
この屋台に来てからも、一言も発せずただびくびくしているだけという事。
それらを包み隠さず言うと、勇儀は事も無げに顎を摩りながら反町に返答する。

勇儀「ふむ、まあ私達を怖がってるんだろうねぇ。 まあしがない妖精ならそれも仕方ない事さ。
   無理に酒の席につき合わすというのも何だし、ここは丁重にお帰り願おうかね。
   恐ろしい相手と呑む酒はさぞや不味かろうしそりゃ私達の本義じゃない」
反町「あ、それじゃあ俺がそう伝えます」

勇儀はそれでもさして気にした風でもなく、反町に任せるよと言いながらちびりと酒を舐める。
反町は立ち上がって大妖精の席へと移動すると小さく耳打ちし、先に帰ってろと説明をした。
驚いた顔で反町を見上げる大妖精であったが、反町は何も言わせずそのまま立たせ。
背中を押して自宅へ帰るようにと更に念を押し、再び席へと戻っていった。

反町(やれやれ……ともかく、これで安心だな)


0ch BBS 2007-01-24