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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】


[126]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/07/30(木) 16:08:16 ID:???
一通りの挨拶が終わって反町が気になった事……。
それは幽々子の周り、そして妖夢の隣に浮かんでいるどこか半透明色をした不思議な物体の事。
幽々子の周りに浮かんでいるそれはやや小さいもののやたらと数多く浮遊しており。
逆に妖夢の隣にあるそれは幽々子のものとは違って大きめであるが、一つきりである。
何かはわからないがどこかそれを見ていると薄ら寒くなってくる。

そして、もう一つ反町が気になった事は妖夢の手にしている二振りの刃物。
やや小さめのそれは、反町が漫画の中などでしか見た事のない実物の真剣に見える。

反町(そ、そういや、前に誰かが言ってたっけな……幻想郷じゃ、サッカーで刃物を使う人もいるって。
   ……あの時は聞き流したけど、実際に見ると……)

基本的に非常識が常識である幻想郷のサッカー。
その最たるものが、この手さえ直接触れなければ刃物でも使っていいというものだろう。
改めて外の世界とのギャップに戸惑いつつ……反町は、不意に幽々子から視線を向けられている事に気づく。
ちらりとそちらを見てみると、何やら幽々子は反町の事をまるで値踏みするかのように頭の先からつま先までじっくりと見ていた。

幽々子「……紫から、あなたの話は聞いてるわ」
反町(! そういえば、この人と紫さんは友人関係なんだっけ……)
幽々子「中々に面白そうな人だって聞いてるからね。 今日は、楽しませて頂戴」

それだけを言うと、幽々子は最後にまたもやにこりと反町に笑顔を向け、再び観客達に答えに行き。
妖夢もまた反町に会釈をしてから、幽々子についていく。

反町(……何だろう。 紫さんとはまた違った感じの、胡散臭さというか、捉えどころのなさがあるような気がするなぁ)


0ch BBS 2007-01-24