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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】


[977]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/17(月) 23:53:14 ID:???
一方、場面は変わってこちらはフィールド上。
試合後の整列が終わり、自分達のロッカールームへと戻っていく緋想萃夢格闘一派である。
天狗やメイドといった他の勢力から萃まった選手達は早々にフィールドから立ち去っており。
後に残っているのはけたけたと笑いながら酒をかっくらう萃香と、不満そうにその後ろを歩く天子。
そして、その後ろをゆっくりと歩く衣玖の姿だけである。

天子「ったく……なんだって私にボールを持たせてくれないのよ。
   今日はザコばっかが相手なんだから、とことんまで吹っ飛ばしてやろうと思ったのに」
萃香「いいねぇ、豪快に吹っ飛ぶ妖怪を見ながら呑む酒もオツなもんだ。 たーまやー♪」
衣玖「ですから何度も言うように、今日は他の選手達との連携を主体とした試合を作りたかったのですよ。
   私達だけでサッカーは出来ませんから……」
天子「あんな奴らが多少マシになったところで、どうせ次の試合じゃ使い物にならないわよ」

苛々した調子で話す天子に、萃香が茶々を入れ、衣玖が何とか機嫌を直させようと必死に言いつくろう。
やはりこの天子、橙の言っていたように偉い天人の癖にあまり性格の方はよろしくなさそうである。

衣玖(まぁ、それは今更言っても仕方ない事なのですが……。
   ……それより、今日この試合を見に来たチームがどれだけいたかですね)

まだ愚痴愚痴と何やら言う天子に相槌を打ちながら、衣玖は考える。
そう、衣玖は決して先ほど言ったように名無しの選手達との連携を確認する為に自分たちの活動を抑えた訳ではない。
今日、衣玖と天子があまりボールに触れなかった理由は、ズバリ敵チームに情報をあまり与えない為だ。


0ch BBS 2007-01-24