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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】
[984]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:32:56 ID:???
幽々子「妖夢。 今日の試合では、ちょっと実力が出せていなかったわね」
妖夢「うぐっ……え、ええ、まあ……」
今日のオータムスカイズ戦、妖夢の動きはハッキリ言って今ひとつだった。
ドリブル突破も半分ほどの数は止められ、シュートも弾かれ、最後までフィールドに立っていられなかった。
もう少し自分が仕事を果たせていれば……と思う気持ちも、仕方の無いものである。
幽々子「前々から思ってたのだけど、あなたってちょっと他の子たちと違って妙に気負うところがあるでしょう?
まあそれは別にいいのだけど……それで実力が発揮出来ないと、ちょっと問題よね」
妖夢「……はい」
生真面目である妖夢は、幻想郷において珍しいくらいの常識派。
少々すぐに人を斬り捨てたがる性分があるが、それさえ除けば良識がある方だ。
しかし、その真面目さが災いしてか、あまり機転が利いている方でもなく。
悪く言えば杓子定規的であり、自分の型を作ってしまう為にその実力を存分に発揮出来ない事も多い。
幽々子「だから少しの間ここを離れて、サッカーを通じて自分を見つけてきなさい」
妖夢「自分を?」
幽々子「そう。 私の元を離れて、自分でサッカーをするの。
誰の為でもなく、自分の為に」
妖夢「…………」
幽々子の言葉を聞き、妖夢はしばらく迷ったが……。
やがて力強く頷くと、きりりとした眼差しで幽々子を見返し言葉を吐いた。
妖夢「かしこまりました。 この魂魄妖夢、全身全霊でその任果たしてまいります!」
幽々子(……それがいけない、って言ってるのだけどねぇ)
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0ch BBS 2007-01-24