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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】


[990]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/08/18(火) 00:56:43 ID:???
蕎麦屋に入ってしばらく……二人は他愛も無い雑談をしていたのだが。
折を見て、妖夢は口を開き本題に入ろうとする。

妖夢「実はですね、藍さん……その……」
藍「〜〜♪」
妖夢「……藍さん?」
藍「〜〜♪」
妖夢「…………」

しかし、蕎麦屋に入ったのが間違いだったか。
きつねそばを注文し、それにかぶりつくようにして貪る藍はやはり妖夢の話を聞いていない。
これでは駄目だと判断した妖夢は自分の分のたぬきそばを啜りつつ、一旦食事を先にしてしまおうと判断する。
その後、お互い食事を終えたところでようやく本題である。

藍「ふむ……つまり、幽々子様に少し他のチームで活動をしてこいと言われたのか」
妖夢「まあ、端的に言えばそうです」
藍「むぅ……なるほどな」

油揚げさえなければ、藍も至って真面目で誠実な人である。
相談に乗る姿は、先ほどまで目を輝かせていた狐ちゃんには見えない。

妖夢「……どうしたものか、迷っているんです。 正直、幽々子様の御傍を離れてしまうという事にも抵抗がありますし」
藍「気持ちはわからんでもないが……しかし、逆に考えると余所で成長し、幽々子様の元へと戻る事が出来るという事だ。
  自分でもわかっている通り、お前は未熟なのだろう?
  一箇所ではわからない事というのも確かにある。 妖夢にとっていい機会だと、私は思う」
妖夢「……そう言って貰えると、救われますね」


0ch BBS 2007-01-24