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【強襲】幻想のポイズン9【サイヤ人】
[620]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/08/26(水) 22:42:23 ID:???
慧音の頭から、萃香のそれとはまた違う、猛牛を思わせるような鋭い角が二本生え始める。
更に青かったワンピースは緑がかったものへと色を変え。
同様に、青いメッシュが入っていた長い髪も緑色のそれへと変化していく。
綺麗に揃えられていた爪はまるで猛禽のように長く鋭く伸びていき。
歪んだ口からは肉を噛み千切る為の犬歯が見える。
そして……慧音の尻の部分からは、大きく、長い尻尾がばさりと音を立てて生え。
意思を持ってるかのようにゆらゆらと動き始めた。
時間にして、ほんの数秒。
しかし、それを見た反町からしてみればまるで永遠にも感じられる程の時間であった。
慧音「……ふぅぅぅ」
反町「…………」
小さく、闘気が篭った息を吐きながら周囲に目を向ける慧音。
その姿からは、以前に会った時のような柔和そうな雰囲気は感じ取られず。
ただ、本能に忠実な獣の姿があるばかり。
慧音「……驚いたか、無理も無い。 仕方の無い事だ」
反町「慧音、さん?」
慧音「見ての通り、私は人間ではない。 ……半人、半獣。 ワーハクタクと呼ばれる妖怪だ」
反町「妖怪、ですって?」
生返事に近い反町の返答に角を揺らして大きく頷きつつ、慧音は言う。
慧音「こうなった私は……決して優しくは無いぞ」
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0ch BBS 2007-01-24