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1- レス

【さらば】キャプテン松山14【イーグルス】


[746]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:07:39 ID:???

カペロマン「右手右足一緒に出すなよ〜」

いかにも楽しげに揶揄したカペロマンの声。
しかしそれで松山は緊張から解かれて、コルネットの待つ場所へしっかりと歩いていく。

コルネット「優勝おめでとうございます。松山君に渡すことができてうれしい限りですな」

独特の笑い声で松山を迎えたコルネットに、松山は緊張気味に返事をする。
それから瓶詰めで保養液に浸された植物の根っこを間近で見つめて……。

松山「これが……パデキア、なんですか」
コルネット「そしてこちらが優勝トロフィーですぞ。さ〜高く掲げて」
松山「あ、はい……!」

トロフィーを掲げた瞬間、この大会で一番の大歓声が降り注いだ。
今度こそ、優勝したんだという清冽な感動が全身を支配して、ポブルセンについての憂慮も洗い流されていく。
ただ圧倒されながら、やがて静かに、震える手でトロフィーを慎重に降ろして、松山は……

松山「ありがとう―――ございました!!!!!」

と、誰に言ったかもわからないが、湧き出る気持ちのまま叫んだ。

その後、コルネットに会釈して、ベンチに戻った途端のカペロマン達の手荒い歓迎に応じる。
強めにハイタッチしたり、好奇心一杯の面々にパデキアを見せたりしながら松山は、深くベンチに腰を下ろした。
知らず荒くなっていた呼吸を落ち着かせて……重い肩の荷を下ろしたように、身体の力を抜いて休む。

松山「(やったんだな、俺。……本当にやれたんだな……)」

吐露しながら、パデキアをもう一度目にしてから
松山は太い笑みを浮かべて……重く感じた瞼を閉ざした。



0ch BBS 2007-01-24