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【夏はまだ】TSUBASA DUNK11【終わらない】


[886]TSUBASA DUNK:2009/10/20(火) 16:05:30 ID:???
実況「おっとォ!?岬くん、相手の選手が目の前にきているのに慌てる様子もなく歩きながら
   ボールを足元で操っています。どうしたのでしょう、熱海温泉高校のI番もそれを黙って
   見ているだけです」

岬(ふ〜ん。やっぱり奪いにこないのか)

視線の端にはI番をとらえながらも、フィールドの前方に再び目をやる。熱海温泉高校の選手は
ほとんどがペナルティエリアのあたりに集まっている。そのため、フリーになっている南葛の
選手も少なくない。それを気にしてか、熱海温泉高校の選手たちも視線を頻繁に動かしている。
しかし、岬にはその視線が向けられているのは全て一方のサイドに思えた。

岬(全員が同じ方向だけを見ている?へえ、なるほどね……)

最後に翼に視線を移す。遠い距離ではあったが、目が合うと岬はニコッと笑う。

翼(今、確かに……笑った!?こちらの作戦がもう看破されたのか?)

実況「どうなっているのでしょうか!?ボールを足元で転がしながら堂々と歩いて行く岬くん。
   対するI番は見えない手に押されてでもいるかのように、距離を保ったまま下がっていく
   だけです!」

岬「このままゴール前まで下がっていくつもりかい?それじゃせっかくの撒き餌も意味がないんじゃ
  ないかな?」

人なつっこい笑顔でI番に声をかける岬。

I番(ど、どうすれば……)


0ch BBS 2007-01-24