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【夏はまだ】TSUBASA DUNK11【終わらない】


[955]TSUBASA DUNK:2009/10/26(月) 17:27:47 ID:1MLFsn9+
久我「まだ、立てるんでしょう?」

打たれた鳩尾を押さえ、うずくまりながらも視線は久我から決して外さそうとしない凉子に
久我が言う。ゆっくりと起き上がり、凉子が応える。

凉子「ええ、もちろん」

久我(驚いた、本当に立っちゃうんだ!当たる直前に体を捻って直撃を避けたのかな?私の予想
   よりも彼女の動きが上……このままじゃ魔弾は当たらない?ううん、ならさらにその上を
   読むだけだわ!)

だが、久我が驚いている以上に、凉子は驚いていた。

凉子(今、何をされた?久我さんの打撃にカウンターを合わせにいったまでは覚えているけど。
   そうだ……そこで急に打撃が変化して、嫌な予感がしたんで体を捻ったんだ。危なかった。
   もう少しで完全に行動不能になっていたわね)

鳩尾を抑えながら今の攻防を振り返る。

凉子(カウンターが取れない以上、手数で勝負すべき?それでも敢えてカウンターにこだわる?
   それとも裏をかいて組み技にもっていく?)

久我「今度こそキメるわ」

久我が構える。その姿には一切の無駄もなく、見る者に完成された様式美を感じさせる。それは
彼女が得意とする生け花のようでもあった。

凉子「まずは一発返す!」


0ch BBS 2007-01-24