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【恋の季節】城山正の挑戦14【故意の季節】


[974]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2009/10/29(木) 01:58:47 ID:/pApNOco
エニウェアと現実を行ったり来たりするときに似た浮遊感を味わう城山と美津乃。
内臓だけが持ち上がってしまうような、体中の血が頭に上るような感覚。

城山「うわーっ!」

いつまでも続くかのような自由落下に思わず大声を出してしまう。

城山「をわっ!?」

次の瞬間柔らかい感触が全身を包み込む。恐る恐る目を開けるとそこはクリスの教会のいつもの応接室だった。

城山「……帰ってきたのか。今日は長かったな……おわっ!肉球がっ!ごふぅ」

やれやれと身を起こそうとした矢先にどこかで見たような肉球マークが桜色の背景とともに視界を塞ぐ。
いわずと知れた美津乃のパンツの柄である。それが顔面目掛けて降って来たのだった。
その感触を楽しむよりも前に美津乃の肘が城山の鳩尾に全体重をかけて突き刺さり悶絶する城山。

そして程なくクリスも宙に現れ音もなく着地をする。

クリス「……くっ!あと少しで生命の宝珠に手が届いたものを……無念」

抜き身の段平を床に突き立てるとがっくりと膝をつくクリス。
どこで冒険をしてきたのかシスター服はところどころ破れ場所によっては赤黒く染まっている。
それがクリスのものなのか、それとも返り血なのかは定かではない。

クリス「……今週はここまでです。お気をつけてお帰りを」

悶絶したままの城山とその上に座りっぱなしの美津乃を見とめるとそれだけ言って応接室からクリスは出て行った。

美津乃「……んじゃ、私たちも帰ろっか」
城山「……だったら早く降りてくれ。し、死ぬ。ごふごふ」



0ch BBS 2007-01-24