※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【メディの心は】幻想のポイズン10【カテナチオ】
[592]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/09/05(土) 20:52:30 ID:???
藍(……1点を奪われたか。 ほぼ勝利の可能性は閉ざされたな)
八雲藍は瞼を閉じたまま脳内で一体どれほどの勝率がオータムスカイズに残っているのかを計算する。
まず、オータムスカイズが勝つ為にはとにかく最低でも2点を取らなければならない。
そして、2点で勝利をする為にはあの天子を完全に封じ込めなければならない。
藍(萃香様から2点を奪い、あのまだ余裕のありそうな天人を後半無失点に抑え込む。
……絶望的だな)
サッカーの試合を数学で片付けてしまうのは無粋だと感じ、中途なところで止めてしまうが。
途中まで求めた数式によると精々勝率が5%もあれば御の字、といったところ。
実際のところはもっと低い。
それほどまでに、彼我の実力差は大きすぎる。
藍(せめて彼が何らかの打開が出来る必殺技でも持っていればよかったのだろうがな。
……そこが所詮は人間の限界というところか)
勇儀「……しかし、このまま終わるのも面白くない」
杯に入った酒を呑みつつ、星熊勇儀は一人ごちる。
1点が決まった現状、やはり彼女も藍と同じく緋想萃夢格闘一派の勝利はほぼ確定的であると思っている。
だが、だからこそ、勇儀は反町らオータムスカイズに期待をしていた。
勇儀(ここで終わっても、そりゃ萃香を本気にさせた人間。 大したもんさ。
だけど私達はそれ以上を期待している。 ……何とかやってみせて欲しいもんだね)
新たな瓶から杯に酒を注ぎ、勇儀は薄く瞼を開け細い目でオータムスカイズベンチにいる反町を見る。
この試合、前半だけを見るならば反町の動きは決して悪いものではない。
得点を取れなくても、あの萃香を本気にさせただけで十分人間離れをしていると言っても過言ではないのだ。
しかし、星熊勇儀はそれ以上のものを反町に求め――ただ静かに酒を呑む。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24