【そして美味が】キャプテン霧雨28【奇跡を起こす】

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[830]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o ：2009/09/18(金) 19:08:48 ID:???
霊夢「でも………でもっ、私は魔理沙の敵には……」

諏訪子「そんなの言い訳だよ！霊夢が取った1点の差で、今こうして私だってみんなだって気張ってるんだ！
　　　　　そこまでやって敵になってないなんて、言わせないよっ！！」

バチィィィッ！！

最後の結界を破り、諏訪子がボールを奪い取る。
霊夢が決着と言った通り、その勝負はついた。彼女の予想とはまったく逆の形で。

実況「奪ったァ！！凄まじい突破を繰り返していた霊夢くんから、そのボールを奪いました！
　　　　そのまま諏訪子くん、パス！霊夢くん、ボールを追えない！一歩も動けない！」

霊夢「…………………」

全力が通じなかった。それどころか、自分の間違いに気付かさせられた。
熱が冷めた思考であれば、彼女自身だって理解できないはずのない、そんな初歩的なことに。

霊夢「………………・………全部……無駄…だったのかな…」

拳を握り固め、ぼそりと一人呟く霊夢。そこには、傲慢さから敗北に憎しみを抱く姿はどこにもなかった。
その彼女に、友人に神徳を分け与え、蛙の敵を許した、優しさ寛容さは無限大の神様が真剣な表情で応える。

諏訪子「無駄なんかじゃないよ。さっきも言ったでしょ、負けるかもって思ったってさ。
　　　　　正直、最初のシュートなんて止めれるレベルじゃなかったし、ドリブルやパスも凄く上手いよ。
　　　　　だから……もう、手強い相手じゃなくて、今度からは元通り頼れる味方になって欲しいな」

霊夢「………………（私は……）」

※この試合中、霊夢のスキル・必殺技が発動しなくなりました

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0ch BBS 2007-01-24