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【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
[600]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:58:00 ID:???
カミーユ「…これで…よし…」
カミーユはハロにアムロから託されたサイコフレームを組み込んでいた。そしてハロに目を閉じて自分の感覚を乗せると
今まで以上に思惟が拡大していくのが分かる。その拡大した思惟がドアの前に佇んでいる少女の存在を知らせてくれる。
カミーユは困ったように頭を掻きながらドアをゆっくりと開けると、その少女はまるで悪いことが見つかりでもしたかのように
一瞬ビクッと震える。その姿は普段の無邪気な彼女からは想像もつかないほど弱弱しいものだった。
カミーユ(…いくら千年以上生きていようが精神的には10歳かそこらだもんな…)
カミーユはその少女チキを安心させるように笑顔で部屋に招き入れる。そして彼女をベッドに座らせ辛抱強く彼女が
言葉を発するのを待つと、
チキ「…怖いの…明日になると皆がいなくなっちゃいそうで…そんなのチキいやだよ…」
それは単純にチームメイトとの別れが辛いとかという事を言ってるようにはカミーユには思えなかった。明日の事について彼女なりに
何かを感じ取って恐れているのだろう。そしてその不安になる気持ちはカミーユにもよく理解できた。カミーユも時間が経つにつれ
何か重苦しいプレッシャーを感じるようになっていたからだった。だがそれを少女の前で出すわけにはいかず
カミーユ「大丈夫だ。誰もいなくならないし、明日になればチキのおじいちゃんやマルス王子たちだって帰ってくるさ…」
チキ「本当?」
カミーユ「ああ…本当だ。だから今日はもう寝るんだ…」
不安そうに聞いてくるチキにカミーユはチキの頭を優しく撫でながら言うと、チキは安心したような表情を浮かべ、
そのままベッドに倒れこむと、すぐに寝息を立て始める。
カミーユ(…よっぽど気を張り詰めていたんだろうな…しかしどうするんだこれ?)
そのまま自分のベッドを占領して眠ったチキを流石に起こして追い出すわけにも行かず、ため息を付きながら布団を掛けてやると、
自分は隣のベッドに潜り込む。そして最後にハロを見つめる。
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0ch BBS 2007-01-24