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キャプテン森崎外伝スレ5


[586]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:01:43 ID:5QZQKFTM
〜放課後〜

紋切り型の入学式や、若干の小言と連絡事項のみのホームルーム。入学一日目は、つつが無く終わった。

大前「部活動入部の受け付けはまだなんだよな……とりあえず、今日のところは見学で済まそうか」

独り言を漏らしつつも、校内をうろつく。
他県の中学校に上がったとはいえ、学校の構造自体にそう変わりがあることはないようだ。
お陰で、大前はすぐに目当てのサッカーグラウンドに辿り着いた。

大前「県内一二と言っても、地方の市立だからかな? あまり設備は良くないや。やっぱり引っ越しは失敗――」

シュッ。
パンッ。
パンッ。

ガラの悪そうな上級生「オラオラッ! 眠たくなる回し方してンじゃねーぞコラァ!」

上級生A「馬鹿言えっ。お前の速さに合わせたら、ボールがどこ行くかわからないだろっ」

ガラの悪そうな上級生「ちッ。雑魚みたいな口叩きやがって。……ほら、さっさとクロス上げろ!」

不遜な口を利きかけていた大前は、目の前の光景に絶句した。
紅白戦か何かだろうか。サッカーグラウンドは、二つのチームに分かれて一つのボールを争っていた。
フォワードらしき俊足の部員を中心に繰り広げられる、見ているだけで目が回るようなパス回し。
しかも、言うに事欠いてこれでもまだ『遅い』という。

大前(じょ、冗談じゃないぞ。こんなスピードのパスワークなんて、前の学校の中等部でも見られないレベルじゃないか!
これが全国出場を狙える学校のサッカーなのか!?)


0ch BBS 2007-01-24