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1- レス

キャプテン森崎外伝スレ5


[588]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:04:06 ID:5QZQKFTM
3年生A「はは、ナーイスパースっ」

上級生C「く、くそッ」

先ほどとは反対側のペナルティエリア内での空中戦。
一瞬、二つの影が交錯した後、ボールはそれが定められたことであるかのごとく、ネットを揺らしていた。

ピピーッ!!

ゴールを告げるホイッスルが響く。
大前はその音色を、別世界のもののように遠く感じていた。

大前(……なんてこった。どいつもこいつも、今の俺じゃあ太刀打ちできっこないくらい強い。
特にあの3年らしい人……早いセンタリングを事もなげにカットしたのも凄いが、それ以上にパスの精度が異常だ!
あんなロングボールを、きっちりフォワードの頭に合うように放り込むなんて。おまけにドリブルもかなり早かったぞ。
2年生らしいフォワードの人も、ラストパスを止められたとはいえ、それまでは尋常じゃなく良い動きだった。
『評判倒れかも』とか『設備は大したことない』なんて、チラッとでも思っていた自分を殴り倒したい気分だ……!)

小学校時代、地区レベルとはいえそこそこ名の通ったプレイヤーだった大前。
その実績から得た中途半端な自信は、鳴紋中サッカー部との邂逅から10分も持たずに霧散していた。

大前(お、俺はこの人たちに付いていけるのか?
一年後、いや例え二年後でも、アレに混じれるだけの選手になることが出来るのか?)

我知らず拳を握りこむと濡れた感触があった。手のひらに汗をかいている。
それを認識して初めて、自分がどれほど圧倒されていたか思い知った。
と、そこへ、


0ch BBS 2007-01-24