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キャプテン森崎外伝スレ5
[589]タイトル未定:2010/02/10(水) 21:06:26 ID:5QZQKFTM
同級生?「そこの君。大丈夫? ずいぶん顔色が悪いみたいだけど」
大前「だ、誰だ!」
掛けられた声に振り向くと、一人の少年が立っていた。
制服の真新しさから見るに、おそらくは同じ新1年生のようだ。
同級生?「ごめんごめん、驚かせちゃったかな。僕はA組の雪村。多分、君と同じ1年だよ」
大前「あ、ああ。俺は大前良。C組だ」
動揺が残る返事を返しながら、声を掛けてきた少年を注視する。
雪村と名乗った少年は、線が細く華奢だった。ポストプレイヤー志望で体格のいい大前と比べると、一回りも小さくも見える。
ともすれば少女と見紛うかもしれない。
雪村「他の組の人と話すのは初めてだよ。よろしく。ところで、見たところ大前君もサッカー部に入るつもりみたいだね」
大前「……まあな。『大前君も』ってことは、お前も?」
雪村「ご名答。僕はこの街の生まれでね。子どもの頃からここでサッカーをしたいと思い続けてたんだよ」
大前「ふーん……」
気のない返事を返したが、雪村は特に気分を害することはなかったようだ。
ニコニコと微笑みながら、グラウンドを眺めて、
雪村「うぅん。ここからじゃ、ちょっとよく分からないな」
そんな呑気なセリフを口にしたりする。
大前からすれば、傍から見ているだけで十分、このチームの凄さは分かりそうなものなのだが。
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0ch BBS 2007-01-24