【困った時の】ラインライダー滝第四話【神頼み】

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[999]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2009/11/18(水) 20:58:51 ID:???
　そんなイレブンを眺めながら、ベンチでふらの監督、矢車　想がニヤリと笑った。

矢車「松山……やはりお前は闇の住人だ……」

　かつてZECTという組織でそれなりの地位にいた男、矢車は天道に辛酸を舐めさせられた揚げ句、組織を追放された過去を持つ。
　それ以来この世の全てに絶望し、自らを「太陽に当たる事の出来ない日陰者」と卑下するやさぐれ人間になっていた。
　だが数ヶ月前「白夜」の存在を知り、同じくZECTを追放された義弟影山、剣と共に日の当たる世界を目指し船に乗って旅に出たのだ。
　そして……乗る船を間違えて彼等は北海道へやって来た。そこで三人は偶然松山と出会うことになる。

矢車「一目見たときにわかった。奴は世界から嫌われた日陰の人間だとな」

　何故か港で黄昏れていた松山を発見した矢車は、彼の淀んだ目を見て興味を持った。
　そして話を聞けば、彼はちょっとしたすれ違いでマネージャーに嫌われ、学校でも苛めに近い陰惨な扱いをされ、
正に泥を食べるよな生活をしていたのだという。
　そして、矢車は即座に彼を三人目の義弟とした。

矢車（噂によれば、松山は去年の中学サッカー大会でも反則合戦で酷いブーイングを受けたらしい。
　　　そして、天道もサッカーを始めたと聞く。俺はこれを運命と感じた）

　サッカーのせいで酷い目に合いながら、それでもサッカーから離れられない松山に、矢車は手を差し伸べた。
　義弟のため、そして日向の住人である天道へ復讐をするために。
　彼はサッカー部の監督となりそれまでいた部員を追放（何故か小田は残された）、全国から闇の世界の住人をかき集めた。
　そして三人の義弟と地獄マスクを率い、遂に高校サッカーを闇の巣窟とするために動き出したのだ。

矢車「行け松山、そして影山と剣、地獄マスク達……高校サッカーを日陰者の世界にするんだ……」

　そして、試合は8-0でふらの高校が圧勝した。

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0ch BBS 2007-01-24