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【女難】ファイアーモリブレム11【僧難】


[507]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2009/11/09(月) 19:36:43 ID:???
ジューコフ「いいのだよ。こんな辺境の要塞でこんな面白い男に出会えただけでも満足だ。
      一度の勝負だけでこの楽しみを失うのは惜しいとは思わんかね?」

勇者は知っていた。まだジューコフは実力の半分も出していないことに。
そして、気付いたのだ。ジューコフはこの森崎という若い戦士に何かを期待しているということを。

勇者「わ、わかりました…おい、さっさと向こうへいけ!」

ドンッ!

乱暴に肩でどつかれてリフは倒れこむように森崎たちの元へ駆け寄る。

リフ「ひ…ひぃっ…も、森崎殿…か、感謝いたしますぞぉ…」

今までのリフでは考えられないほどの甘えた声で足元にしがみつくリフに、森崎は少し気味悪がる。

森崎「(命の危機を救ったとたんこの態度か。まぁ、誰だって命は惜しいしな…しかし…それよりも…)」

ジューコフ「森崎といったか。アカネイアの戦士よ。また会うこともあるだろう。さらばだぁ!」

ジューコフ隊は高笑いを上げながら森崎たちを横切り北の森の中へと消えていった。

ザッザッザ…ズンズンズン…

カシム「も、森崎君、追わなくて良いの?」

だがカシムの言葉に森崎は動かなかった。いや、動けなかったのだ。
確かに先ほどの勝負は傍から見れば森崎の完勝だと誰もが言うだろう。
しかし、戦った本人である森崎は感じていた。ジューコフはその実力の半分も出してはいない。
まだ見せてはいない数々の技が、力があるのだろう。あの余裕の態度はそういうことなのだ。
もしも本気を出されていたら…負けていたかもしれない。そこまでの力の差を否定したかったが感じてしまったのだ。


0ch BBS 2007-01-24