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【女難】ファイアーモリブレム11【僧難】


[786]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2009/11/30(月) 16:52:54 ID:???
〜回想〜

ディール要塞を落としてから既に一日が経過していた。
急ピッチで出撃準備が進められる中、後方の部隊の中にマリクはいた。
先ほどの戦いでは前線には出ずに、ニーナ王女の護衛の部隊へとついていたのである。

ニーナ「マリク、先ほどの戦いはご苦労様でした。お疲れでしょう」

マリク「いえ、私はまだ何も…前線の味方はどんどん傷つき倒れていると言うのに…
    せっかく授かったこの『エクスカリバー』の力も宝の持ち腐れですね…」

自嘲気味に笑うマリクを見て何か思うところがあったのかニーナは口を開く。

ニーナ「マリクはカダインの魔導士でしたね。それではアカネイアのミロア大司祭はご存知ですか?」

マリク「ええ。魔道を心得るものの中でその偉大な名を知らぬものはいないでしょう。
    このアカネイア大陸の三人の最高司祭。伝説の大賢者ガトー、闇の魔王ガーネフ。そして…大司教ミロア。
    中でもミロアは『オーラ』と呼ばれる強力な光魔法の使い手と聞いております。
    しかし…ドルーアに味方した魔王ガーネフと戦い命を落としたと…ウェンデル先生から聞いています」

魔導士の端くれとして、マリクはこの三人の司祭に崇拝にも近い憧れを抱いていた。
エリスの教えを守るために習い始めた魔道も、学べば学ぶほどその道にのめりこんでいき、
マリクもまた他の魔導士と同じようにこの三人の強大な力に憧れていた。
そんな彼らがこの戦争で争いあい、命を奪い合っていたことを知り心を痛めてもいるのである。

ニーナ「そう。確かにミロア司祭は亡くなりました。でも司祭様にはリンダと言う一人娘がいて
    その子が『オーラ』の魔道書を受け継いだらしいのです」

マリク「それは…初耳です。いくら大司祭の娘でも魔法を継承するには相応の力が必要なはず…」


0ch BBS 2007-01-24