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【綺麗な花には】幻想のポイズン16【毒がある】


[977]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/10/30(金) 18:46:39 ID:???
>鬼さんの用事→ スペード6 =「このチームに加入したいという方を紹介したいようなのです」
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お空「わぁい! 新しいチームメイトですね!」
勇儀「ああ。 もうここに呼んでるから、直接会って話してみてくれ」

そう言い、後ろを振り返ってその加入者を呼ぶ勇儀。
しばらくすると地霊殿近くのコートの中に一人のゴシック・ロリータ調の衣装を着た少女が入り。
微笑を浮かべながら、恭しくさとりに向けてお辞儀をした。

雛「はじめまして、鍵山雛と申します」
さとり「妖怪の山の厄神様でしたか……。 ……はあ、なるほど。 確かに、それなら私達のチームに入るのも道理ですね」

頭を下げる雛に対し、さとりもまた一礼をしつつ彼女の心を読む――否、読んでしまう。
雛の心にあった地霊アンダーグラウンドに加入をしようとした理由。
それは単純に、この地霊アンダーグラウンドには人間の選手が一人もいないからという理由だ。
人といれば厄を振りまいてしまう雛。人間と同じチームでゲームをする事は出来ず。
必然的に彼女は妖怪、或いは神などといった面々と共にしかサッカーが出来ない。

さとり「ですがよろしいんですか? 妖怪しかいないチームなら、他にもあると思いますが」
雛「……恐らくはここが私に一番合っていると思います」

人に忌み嫌われて地底へと潜り込んだ覚り妖怪である古明寺さとり。
人間とは関わりを持たず、しかし、だからこそ厄神である雛はそんな彼女と共にサッカーをしようと考えた。
人間が嫌いなのではなく、人間に会わない為に地下へと潜ったさとり。
同じく、人間が嫌いではなく。人間に厄をまかない為に山で一人暮らす雛。

雛「上手くやっていけると思います……多分、ですけど」
さとり「……わかりました。 そういう事ならば、お受けしましょう」

雛の心を読んださとりは、微笑を浮かべて雛と握手を交わす。
そんな光景を勇儀はめでたそうに杯の中身を飲みながら眺め、お空はチームメイトが増えたと諸手を上げて喜ぶのだった。
※鍵山雛が地霊アンダーグラウンドに加入をしました。


0ch BBS 2007-01-24