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【神の山から】キャプテン松山16【人の里へ】


[855]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/11/20(金) 22:46:35 ID:???

F 言いたいことがあるならはっきり言ってほしいという


ここで松山は、幽香の言い方や行動、立ち振る舞いがむしょうに頭にきた。
待ち伏せを示唆して、わざわざ獲物という表現を用いて松山を挑発してきている。
因縁をつけたいなら、それに乗って松山は意識して語気荒く対応した。

松山「さっきから回りくどい……言いたいことがあるならはっきり言ったらどうなんだ!?」

挑みかかる口調に、幽香は赤い瞳をぱちくりさせると、重圧を僅かに薄めてニヤリと猛々しい笑みを浮かべた。

幽香「そうね。私も別に比喩的表現や迂遠な言い回しが好みというわけじゃないわ」
松山「なら話はまたの機会にしてください。そこを……」

一歩前に進んだ松山。だがその歩みは強制的に止められた。
全力というわけではないだろうが、幽香が、松山の足元の地面に傘を投げつけたのだ。
土埃と粉砕された石破片を舞い上げ、傘自体は見事に地中まで突き刺さっていた。

幽香「早まらないでもらいたいわ。 色々謂れがあるとはいえ、私は暴力を振るう前に対話を求めるタイプなの。
    わざわざ因縁つけに出向く程、酔狂でも暇でもないしね。 ところで貴方……造花は好きかしら?」

また話が飛んだが、さすがに松山も今度は、好んでそれに付き合う気は起きなかった。
進んでも力では敵わないが、眼差しだけで滾々と憤意を訴え続ける。

幽香「私は嫌いねああいうの。どれだけ本物に近付いても、自然の作り出したものには叶わないもの。
    貴方は天然自然から産まれたもの? それとも……誰かが手がけた造花かしら?」

そこまで言い終えて……。以前睨み続けるだけの松山に、若い憤りをいなすように傘を回転させつつ、述べた。

幽香「また迂遠になってた? じゃあはっきり言わせてもらおうかしら」



0ch BBS 2007-01-24