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【神の山から】キャプテン松山16【人の里へ】


[979]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/11/21(土) 23:13:54 ID:???

E 倉庫にアイテムを運ぼう


かくして。

北海の荒鷲と異名を取る中学では全国レベルのサッカー選手。

また15年の生涯で彼女のいない(原作とは剥離しております)富良野育ちの少年・松山光は決意を胸に出発した。

彼が向かう先とは、不思議な大商人・コルネットが創造したと伝えられる前人未到の不思議な倉庫。

ダンボールを従者であるシャンハイに任せて、自らはバッグを背負い込み、万全の体勢で踏み込んでいく。

板張りの床を踏み鳴らして歩く。その音が、ギィ……ギィ……と死霊が生者を招くような耳障りな怨嗟に聴こえる。

人が住まうよう設計されながら何処も生活感がまるでない。まるで一人寂しく人生を終えた人物が過ごした廃墟の様だ。

きっと、彼以外にこの場所を訪れたものはいないのだろう。先達者の足跡など微塵もなく、未踏の地を踏みしめ往く。

現在では一人、自分だけが開ける資格を与えられている入り口の扉を開け放つと、ついに少年は目的地を目にする。

松山「着いたぞ……シャンハイ、これまで重たいもの背負わせてごめん。ここからは俺がやるから!」

そう言って従者を気遣い……少年は倉庫の扉の前に仁王立ちする。

恐怖など欠片もある筈がない。ここには自分から望んで来たのだから。汗ばんだ手で鍵を錠前に差し込んでいく。

静謐なる空間。 聴こえるのは自分の息遣いだけ。ガチャリと異音と共に扉が――開いた――!

松山「ッ! 何だ、誰か、何か――いる!?」



0ch BBS 2007-01-24