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【外来人の】幻想のポイズン17【バーゲンセールだな】


[303]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 20:42:47 ID:???
案の定、妹紅がめんどくさそうにポケットに手を突っ込んだまま扉を開けて出てきた。
珍しい客人に内心驚く妹紅を尻目に、静葉と反町は顔を見合わせて同じ疑問を持つ。
まさかあの少女――因幡てゐが逃げた方向に、たまたま妹紅の家があったという訳でもあるまい。
この広い竹林、適当に走って妹紅の家にたどり着くなど確率的に考えてもありえない話だ。
だとするならば、やはりあの因幡てゐが自分達をここまで導いてくれたのだとしか考えられない。

反町(……やっぱり、いい奴なのか? よくわからないな……)
静葉(そういえば、騙したりはしてもその人を結局外に送り返したりはしてたのよね……。
   ……悪い子じゃ、無いのかも)
妹紅「あー……。 考え事してるとこ悪いけど、とりあえず中入りなよ。 何も出せないけど」
反町「あ、はい。 それじゃあ、お邪魔します」

考え込んでいた反町達を促し、家の中へと招き入れる妹紅。
慌てて反町と静葉は妹紅の家へ入り、扉が閉じられると同時に……。

てゐ「あーあー……こんなつもりじゃなかったんだけどなぁ」

ガサリ、と音を立てて近くの茂みから現れたのは、反町達をここまで導いた幸運の白兎――因幡てゐである。
本来ならば永遠亭と敵対関係にある妹紅と強力なチームとを会わせるなど、したくはない。
したくはないが……しかし、賽銭を貰い、自分を姿を見られたからには反町達を"幸運"にしなければならない。

てゐ「やってやらなきゃ幸運の白兎の名が廃るってね。 ……はぁ、ま、後の事は知んないよ。
   交渉が決裂してくれるのが楽なんだけどね」

だけど多分無理だろうなぁ、と口の中で呟きつつ。
近くにあった石ころを蹴り飛ばし、てゐは自身の住まう永遠亭へと帰っていくのだった。


0ch BBS 2007-01-24