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【外来人の】幻想のポイズン17【バーゲンセールだな】


[327]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/01(日) 22:30:07 ID:???
静葉の口から出た衝撃的な言葉に、思わず絶句をする反町。
一方で妹紅は静葉の言葉をただ項垂れたまま聞いており、それは事実上の肯定である。
しばらく静寂が部屋の中を包んでいたが……やがて、妹紅がぽつりぽつりと漏らすようにして呟き始めた。

妹紅「そう……私は不老不死。 だから、誰とも関わらない。 関わりたくない。
   これ以上、重荷を背負いたくないんだ……」

不老不死となり、長い月日を――それこそ反町にとっては目も眩むような年月を過ごした妹紅。
その間に仲良くなった者達、親しかった者達、山ほどいる。
しかし、その友人達も何れは死に至るのだ。
人間の寿命はどれだけ長くても100年といったところ。
だが、その程度は悠久の時を生きる妹紅にとっては瞬きをするような一瞬の出来事である。

妹紅「死んでから最初は、思い出もある。 でも、その思い出も少しずつ色あせていくんだ。
   不老不死になっても、脳味噌は変わらない。 記憶も曖昧になる。
   ……今じゃもう、名前も顔も声も、何一つ思い出せない。 ……両親のものでさえも」

人間の脳にも限界がある。
いつまでもいつまでも、かつての友人を思い続ける事など出来ない。
楽しい思い出、何かがあったという思い出だけはあるが、姿も名前も思い出す事が出来ないのだ。
しかも、その思い出すらも次第に曖昧になり始める。

妹紅「忘れるのが嫌なんだ……。 今こうしている事だって、200年もすれば忘れてしまう。
   200年なんて、私から見れば刹那の一瞬だよ」
反町「でも……だからって、人とのかかわりを断ち切ったら本末転倒ですよ」


0ch BBS 2007-01-24