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【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】


[464]TSUBASA DUNK:2009/12/04(金) 20:40:03 ID:4AJA0N9U
静寂の中、小さな嗚咽がひとつ、ふたつと増え始める。誰もが自分のふがいなさを悔いていた。
大会で負けたとしても、自分の最高のプレーをしての負けならまだ諦めがつく。しかし、多くの
部員はそのスタートラインにすら立てなかった。試合に出る権利すら得られなかったのだ。

後輩に実力で負けたのだから当然とも言えるが、それを受け止められるほど彼らは大人ではない。
アイツがいなければと呪うように妬み、そんな自分が恥ずかしくなる。そんな時間をこの1か月
過ごしてきた。その苦しさはいつか彼らの糧になるだろう。しかし、今はまだ、ただの苦い経験
でしかない。

そんな重い沈黙を破ったのは武藤だった。

武藤「俺はこのメンバーで最後に試合が出来たことが嬉しかった」

思い返せば3年前。各中学校からエースが集まってくる中、ひとり足手まとい扱いされながら
練習に参加し続けた武藤。別メニューを何ヶ月もやらされ、最初の年は部内戦に出ることも
叶わなかった。1年時の部内戦を共に闘ったメンバーというのは、やはり特別な仲間意識が
芽生えやすい。武藤は自分にそういう経験がないことを寂しく思っていた。恥ずかしくて口には
出来なかった。しかし、気持ちが昂ったのか、今日はそんな気持ちを言葉にしたくなった。

武藤「2年になると先輩も入ったチームで部内戦を戦うだろ?だから、紅白戦を除けば、俺に
   とって今日が最初で最後の同じ学年だけで組んだチームなんだ。照れくさいけどよ、
   なんか嬉しくてさ」


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0ch BBS 2007-01-24