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【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】


[606]TSUBASA DUNK:2009/12/14(月) 17:18:12 ID:???
翼「俺がどんな思いで今日の試合に臨んだか分かるか!?3年前、もうサッカーが出来ないって
  突然宣告されて、いきなりサッカーを取り上げられた。これが最後って覚悟でプレーを
  することなくだ。俺はサッカーにきちんと別れを告げられなかった。ライバルに別れを
  告げられなかった。そして、チームメイトたちに別れを告げられなかった」

溢れだした翼の感情は止まらない。

翼「俺はどんな手を使ってでも、せめて南葛中のみんなとはもう一度だけでいいからサッカーを
  したいと思った。だから、俺でもサッカー部に入れそうな学校に進学した。幸いチーム
  メイトに恵まれてここまでくることが出来た。俺のサッカーは今日で最後になるかも
  しれない。それでも……それでも、もう後悔はない」

悲痛な告白だが、それでも翼の瞳に宿った光は失われない。いや、なお一層強く輝いていた。

翼「南葛中のみんなや、大友中の連中と最後にこうやって試合が出来る。それが楽しみだった。
  みんなの成長をフィールドで感じ、そして俺のチームメイトをみんなに見てほしかった。
  まだまだ南葛高校の選手に比べれば個人のレベルは低いけど、それでも作戦次第では
  互角以上に戦えると思っていた。それに、こんな俺のワガママに協力してくれるいい奴ら
  なんだ。俺にとって南葛中のみんなや、全日本のメンバーと同じくらい素晴らしい仲間
  だって自慢したかった。中学時代の俺はサッカーを通してしか人を判断できなかった」

今度は少しだけ自嘲気味に笑う。

翼「シュートが強い選手。ドリブルやパスが上手い選手。守備がいい選手。そうやってプレーで
  人を区別していた。だから、俺は森崎に負けた。でも、今は人をもっと違う見方で判断
  出来るようになったよ。そんな俺を中学時代の仲間に見てほしかったし、新しい見方で
  みんなともう一度仲間になりたかったんだ」

石崎「つ、つばさ……」


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0ch BBS 2007-01-24