【ﾊｰﾚﾑﾙｰﾄ】小田Ｊｒ．の野望３【まっしぐら】

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[646]小田ジュニアの野望：2009/11/14(土) 18:52:36 ID:QTOQDzIQ
小（…そんなまさか！！春菜姫！！！ティル！！！）

意識の深層下とはいえ心そのものがつながったもの同士、呼べば必ずつながるはずである。しかし…
それに反応するものはなく、ただ暗闇が小田猛を包んでいた。

小（春菜姫！！春菜姫！！！春菜姫ーー！！！！）

小田は叫ぶ！それしか事態の打開が出来ないと信じて。ジュニアは意識を駆けめぐる！それしか自らに
出来ることはないと絶望しながら。

そして…それは奇跡なのかもしれない。ジュニアの意識はとうとう春菜姫の意識を探し当てる。
本来それは広大な砂漠の中から一粒の砂金を探すようなものなのだが、猛の叫びが引き当てたのか
春菜姫の最後の願いが引き寄せたのか、あるいは両方なのか…

イメージは嵐の大海原。力の源はジュニアにとって恐怖の対象でありながらどこか惹かれる秋津姫。
そして、その大海原で今にも沈みゆく美しい少女。
小田猛は躊躇なく嵐の世界に飛び込む！それは神の力を持つものですら翻弄された世界。しかし
制御しようと思わなければ、ただ一点、自らの愛しい存在を守ることだけを考えるのであれば。
それは猛にとって恐怖ではなかった。

小（今いく！）

猛の意識は怒号のように飛び交う雨粒を、鋭利な刃物のように切り裂く暴風疾風を、生きるものを
飲み込もうとうねる大波を、すべてを浄化しようとする雷光を。猛はそれらの存在をすべて無視し、
雨に濡れ、海に凍え、今まさに墜ちようとする少女の腕を握りしめる。

前次写

0ch BBS 2007-01-24