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【嫉妬の心は】幻想のポイズン19【パル心】


[564]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/19(木) 20:31:33 ID:???
今までならば幽々子の為にならぬことならば一切合財を無視し続けていたであろう妖夢。
しかし、今日の試合では終始チームの為に――仲間達の為にと動いていた。
最後の最後、フリーキックを貰ってから決して勇み足にならずボールを回す事に終始した事がその証とも言えるだろう。
ほくほく顔の幽々子とは対照的に、紫は扇子で顔を隠しつつも不意に物思いにふける。
その対象とは、無論この試合で敗戦を喫したオータムスカイズ。
反町をこの世界に呼び出しその反町が作ったチームの事を、紫は"それなり"には買っていた。
風見幽香と藤原妹紅の加入により、より大きく力を蓄えたこのチームは間違いなく優勝候補だと予想もしていたのだが……。

紫(それでも負ける……。 それはただ弱いだけが原因じゃないわね……)

以前に烏天狗である射命丸文が反町を取材した時に反町が言った一言。
楽しくサッカーをやり、それぞれの和を重要視するという発言。
それもまた、サッカーをやる上では非常に重要な要素であることも確かであるが――。
紫の隣にいる幽々子は、それを甘い考えだとして酷評をした。

紫(私は甘いとは言わない。 無論、チームがギスギスしていては試合が出来ないのも道理。
  ただ、確かにその言葉からは貪欲なまでの勝ちへの執念が見えない……)

或いはあるにしても、そこまで強いものとは思えない。
勝ちたいという思いがなければ、勝てないというのもまた道理である。

紫(そこを解決することが出来るのは……恐らく彼女達ね)

勝利の二文字に対して飢える人物――。
帽子を被った豊穣の神、マントを羽織った自称エースストライカー、怒りで顔を真っ赤にしている自称最強の妖精。
そして、自他共に認める最強妖怪の一人――四季のフラワーマスターをスキマから覗き見しつつ。
紫はオータムスカイズ、そして反町がこの先どのようにして歩んで行くのかについて楽しげに想像を膨らませるのだった。


0ch BBS 2007-01-24