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【嫉妬の心は】幻想のポイズン19【パル心】


[73]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/11/15(日) 23:51:40 ID:???
桶がボールを弾く軽快な音が響くと同時に、光からボールが零れ大きく飛んでいく。
その光景に幽香、そしてオータムスカイズの者達は思わず呆気に取られるが……。

ヤマメ「キスメッ!! よくやった! よくやったよ!!」
キスメ「…………」←照れ臭そうにしている

やがて光が晴れるとそこには無傷のキスメの姿。
落ちてくるキスメをヤマメは慌ててキャッチすると同時に、その頭をわしゃわしゃとかいて褒める。
後半開始早々のピンチを、この小さな少女が防いでみせたのだ。

ヤマメ「そういやしっとマスク、大丈夫かい!?」
しっとマスク「ふん……! この程度、わしのマッスルボディの前にはなんとも無いわい!!」

しかし、そうは言うもののしっとマスクは右肩をどこか痛そうに抑えており、無傷という訳ではないらしい。
シェスター同様、彼もまた幽香の力の前に負傷を負ったのだろうが……。
それでもまだ決して彼の目の中の闘志が消えうせた訳でもないようだった。
ヤマメはしっとマスクらの無事を確認しつつ、小さくガッツポーズを取ってからボールの行方に目を向ける。

ヤマメ(そうだ、勝つんだ! 失点ももうこれ以上は許さない! ゴール前は、私らが死守する!
    得点は頼んだよ、皆!)

リグル「戻ろう幽香!」
幽香「……わかってるわよ」

一方でシュートを失敗に終わった幽香はリグル・反町の慰めを聞きつつ、駆け足で自陣へと戻る。

幽香(中々やるわね、あの桶妖怪……人数差があったとはいえ、大したものだわ)


0ch BBS 2007-01-24