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【孫康映雪】キャプテン松山17【思わぬ壁】


[421]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/12/01(火) 16:10:57 ID:???

家に進入してきたのは、客でも配送員でもなかった。
白髪と白髭、厳つい顔に藍染めの着物着の老人と、若い坊主の二人組。
一度見たら忘れられない故に間違いなく初見である。
硬直するのも一瞬、松山は直ちに不審者として取り押さえようと動く。
だが厳格な雰囲気を備えた老人は、外見から窺える年齢とは真逆の力強さで、松山を振り払い……
羽交い絞めにしようとする坊主をも押しのけて、壺の前に躍り出ると、むんずと両手でわし掴みした。

松山「……かっは!? ぢょっと何だあんた何を……」
???「いかーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」

視界を紅蓮が染めた。
出かけた言葉は、爆音に掻き消された。
何が起こったか。一言で言うなら。 "老人が壺を投げ飛ばした途端爆発した" だ。
何を言ってるかわからないと思うが、見たまま事実なのだから他に説明しようがない。
どういう原理か爆発だけして、炎上も粉塵もなく、結果壁だけすっぱり消失して、見晴らしグッドになっている。
そして……この有様の下手人の老人と坊主は、揃って「あわわ……」とか抜かして腰も抜かしていた。
乾いた笑い声が聴こえた。
こんな世を儚み疲労を濃縮コンセントレートしたかのような笑い方するなんて誰だろう……ああ自分か。

松山「コホン。………さて、と…………」



0ch BBS 2007-01-24