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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】


[347]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:18:12 ID:4qH0JKba
ここで森崎は一旦言葉を切り、葵が顔に疑問符を浮かべるのを待ってから続けた。

森崎「お前のドリブルは今のチームではかなり飛びぬけているだろうな。だがブラジルで戦ってきた俺に言わせれば
世界トップクラスとは言えん。リオカップではギリギリベスト10に入るか入らないかと言った所だろう」

葵「う…」

森崎「その差はやはりこれだと言う必殺のドリブル技だな。スーパーテクニックがあれば
いざと言う時頼る物が出来る。これが決まれば勝ちと言うパターンを持っている奴は強い」

葵「むむむむむ…なるほど…」

葵の脳内に森崎に刃向かったり疑ったりする選択肢は無い。それが耳には痛くても真っ当な指摘ならなおさらである。
葵はすこしうんうん唸ってから頭上に電球が見えてきそうな表情で顔を上げた。

葵「あ、でも、ありますよ!今開発中の新しい必殺ドリブル!」

森崎「ほう。どんなのだ?ヒールリフトか?クライフターンか?まさかお前の体格で強引なドリブルとか言わねえだろうな」

葵「違います。あのルート・グーリットが使っている横と縦への素早いドリブル…名付けて直角フェイントです!」

森崎「ちょ…直角フェイント?(ダサいのかダサくないのか微妙な所だ)」

葵「はい!真横に高速移動して相手が反応する前に前に駆け抜ける技です!」

A 「それってフェイントとは言わねえだろ。相手を騙してないじゃねえか」突っ込む。
B 「それじゃただ単にスピードに頼っているだけだな。もう一ひねり欲しいぞ」批評する。
C 「プロが使っているなら効果は保証済だな。ジャパンカップまでに身につけられそうか?」褒める。

      capmoriにて
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0ch BBS 2007-01-24