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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】


[381]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:44 ID:xoeFr05+
練習終了時には三杉に向けられる視線に改めて敬意が篭もった事は言うまでもない。
しかし昼食時に起きた出来事の為に三杉は好意以外の感情も集めてしまう事になった。

葵「いや〜、凄いですね三杉さん!プロのコーチかと思いましたよ!」

三杉「昔からこういう事は得意なんだよ」

森崎「(小学生の頃からやってたからなあ。翼とは別の意味で目立ちたがり屋だぜ)」

次藤「のう、森崎」

森崎「ん?(まさか…)」

次藤「今日の午後、ワシん練習ば手伝ってくれんか?頼むっちゃん」

森崎「(ゲ、またかよ!)」

今度は次藤が共同練習を頼みに来たのだ。しかも頭を下げてまで。

早田「あ、ちょっと待てよオイ!俺は今日こそは、って思ってたんだぞ!」

三杉「二人とも、悪いけど森崎は僕と先約済なんだ。今日も明日もね」

早田・次藤『な、なにィ!?』

全日本メンバー「な、なんだって!?」「ずっと三杉と?」

森崎「(おい、俺を置いて話を進めるなよこいつら!…うわやべえ集まってきやがった)」

葵「え?え?え?」

更に早田が乱入してきた時に三杉が森崎よりも早く断りを入れた事で事態は更に複雑化した。
三杉と4日連続練習すると聞いて食堂に居た面々の多くが立ち上がり詰め寄ってきたのである。
その誰もが森崎と三杉に非難の視線を込めており、全く無関係な事情で居心地が悪くなった葵は良い迷惑である。


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