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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】
[38]2 ◆vD5srW.8hU
:2009/11/29(日) 13:08:43 ID:iLfm619v
岬「(…ダメだ。この試合、勝てない)」
時間が残酷な程平等に過ぎていき南葛と彼らを応援する観客達の焦りが
刻一刻激しくなっていく中岬はとある決意を固めた。
岬「(これじゃ僕の3年間は無駄になってしまう。ただでさえ日本に引っ越した事で
欧州で培った技術が鈍ってしまったのに、日本一にすらなれなかったら僕の日本代表での存在感…
引いては将来の日本サッカー協会での発言力は激減してしまう。だからこそ一度で良いから
小次郎に勝ちたかったんだけど…今となってはそれも無理だ。ならば…別の方法で存在感を出すしかない)」
放送「後半40分!もう南葛後がありません!ボールを持った中山くん、どうするのか!」
南葛応援団「なっかやま!なっかやま!なっかやま!」ドンドンドンドン
中山「(くそっ…確率的に一番決まりそうなのはブーメランシュートなんだが、
もう若島津の目も慣れてしまっているだろう。なんとか…なんとかならないのか!…ん?)」
切羽詰りながら次のゲームメイクを考える中山の視界に岬の姿が映った。
ブーメランシュートを撃つのでもセンタリングを狙うのでもなく、
逆サイドからのセンタリングに合わせてダイレクトシュートを狙いたい…そんな位置に居る岬の姿が。
中山「(岬…そうか、ジャンピングボレーを撃ちたいのか。それならまだ意表をつけるかも知れない。
だが逆サイドには日向が居るんだ。滝じゃまず突破できない…それなら!)」クイクイ
中里「(む、中山殿の符丁!あれは交差して拙者にドリブルせよとの意であったな)」
ダダダダダ…
シュタタタタッ…
バシッ!
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0ch BBS 2007-01-24