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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】


[395]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 16:30:34 ID:BazFeFgp
山森「い、井沢さん…」

滝「お、おい、落ち着けよ!」

森崎「(チッ、たかが井沢如きがしつこいぜ…こんな奴さっさと切り捨てるべきか?)」

井沢の剣幕は周りが慌てる程の物だった。そしてその言葉には翼を嫌々意識してい
る森崎に少なくない苛立ちを湧き上がらせ、彼の元々長くない堪忍袋の緒を強く引っ張った。

三杉が満を持して介入してきたのはこの時だった。

三杉「翼くんを意識しているのは僕だって同じ事だよ」

反町「三杉…」

三杉「僕は翼くんと勝負したい。そして勝ちたい。その為には森崎の協力を得る事が
必要だといち早く判断したのさ。そして森崎も利害を考慮した上で同意した。
ただそれだけの事だよ。何も森崎が居なければ練習が出来ないんじゃないだろう?」

井沢「………」ギリッ

次藤「やっぱりんはいじきたなかのう、三杉」

早田「正論を盾に取りやがって…」

三杉「フフ、悪いね。君たちに申し訳ない気持ちが無い訳じゃあないんだ。
ただ僕はやっとめぐってきたチャンスを逃す気なんか毛頭無い。今回は諦めてくれ」

中山「……………」

譲る気は無いとハッキリ表明した三杉に対し強い視線がしばし降り注ぐ。
しかし森崎と三杉に二分させられた抗議の意はその内霧散し、抗議に来た者達は
一人また一人と離れて行った。森崎もようやく昼食を再開出来たが、やはり味は美味くなかった。


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0ch BBS 2007-01-24